夜の散歩とボサノヴァと
- 山本将生
- 7月18日
- 読了時間: 3分
皆様こんばんは、山本将生です。
雨模様から暑い日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
ここ最近、日が落ちてから川沿いを歩くのが習慣になりました。
ほんのりと空が茜色に残る時間から、夜の帳が静かに降りるまで。
一日の終わりに、少しだけ風にあたりながら歩くこの時間が、
今の僕にとって、とても大切なものになっています。🚶
最近、その散歩の時間にはボサノヴァをよく聴いています。
ボサノヴァ(Bossa Nova)は、1950年代末のブラジルで生まれた音楽で、
「新しい感覚」や「新しい波」といった意味のポルトガル語です。
それまでブラジルの大衆音楽の中心だったサンバのリズムに、
ジャズの和声感や即興性を取り入れて、より静かで洗練されたスタイルへと発展しました。
派手な抑揚や装飾のない音楽なのに、なぜか心に残る。
空気や感情が自然と聴き手に届いてくるような、
そんな不思議な魅力があります✨
代表的な曲といえば、アントニオ・カルロス・ジョビンの「イパネマの娘」や「コルコヴァード」などが有名ですが、
そうした有名曲でなくても、
夏の夜の空気にそっと寄り添ってくれるようなものが多いのも、ボサノヴァの魅力です。

川沿いの風、ゆらぐ街灯。
それらに包まれながらボサノヴァを聴いていると、
誰かと会話しているわけでもないのに、
静かに自分の輪郭が戻ってくるような感覚があります。
歩いていて、ふと気がついたのですが、
今はどこを歩いてもコンクリートの道ばかりになったなと。
昔は、ところどころに砂利道が残っていて、
僕の家の前も、確か砂利道でした。
足もとでじゃりじゃりと音を立てながら歩いていた感覚や、
小さな石を蹴りながら遊んでいたことを、思い出しました。
思いがけず、あの頃の記憶がふわっと浮かんできて、
なんだか少しだけ、懐かしい気持ちになりました。
歩き終えた頃には、もう汗びっしょり。
湯船に浸かって、冷たい水を一杯飲む🛀
それだけで、今日という一日が、少しやさしく終わってくれる気がします。

少し余裕がなくなっている日も、
静かに過ごしたい夜も、
ただ黙って歩くだけで、
ほんの少し気持ちがほぐれることがあります。
呼吸をして、汗をかいて、
音楽を聴きながら、黙って歩く。
それだけでも、心が整っていくものだなと、
最近あらためて感じています。
もしよかったら、みなさんも音楽を聴きながら、
夕方や夜の風を感じて歩いてみてください。
思った以上に、心に静かな余白ができるかもしれません。
明日もまた、夜風に吹かれながら、
川沿いを歩くつもりです。
以上、山本将生でした🌉