メンバーから皆様へ
- 吉田和夏
- 2022年4月6日
- 読了時間: 2分
皆さまこんにちは、吉田和夏です♪
先日、イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテンの「ノアの洪水」というオペラを観ました。
初めて触れた作品でしたが、指揮者の方のレクチャーもあり、わかりやすく、そして心に響くところもあったので、今日の伝言板で取り上げてみようと思います。
「ノアの洪水」はご存じの通り、旧約聖書の創世記に出てくる、ノアの方舟のお話しを題材にしています。
ちなみに、箱舟とも方舟とも書くみたいですけど、違いは何でしょうか…わかりませんでした💦
主な登場人物はノア、ノアの妻、2人の子供達、そして大小様々な動物達、そして神の声(語り)が出てきます。
児童合唱団が大変大きな役割を担っていて、全体を通して印象的でした。
NHK児童合唱団が出演していたのですが、コロナ禍で一度も本番のステージに立つことがなくなり、今回がそれ以来初めての舞台だったそうです。
私たちにとってもコロナ禍を生き抜くのは厳しい状況ですが、ましてや大人以上に貴重な「経験」の機会を奪われた子供たちにとってもどれ程辛いことだったかと想像しました。
ブリテンはこの作品を自身が移住した田舎町の教会の信者さんの為に書いたそうです。
(田舎町に馴染めなかったブリテンが町の人々と親しくなる為に作った、とも言われてるそうです。😆)
つまり出演者はその教会に集う町のおじさん、おばさん、子供達。
音楽家ではなくアマチュアです。
歌い手も、オーケストラも…
全員が総出演だからなんと観客はいなかったそうです!💦
アマチュアでも演奏できる様に、例えばヴァイオリンは3つのパートに分かれていて、一番下のパートは最後まで開放弦のみ!(指で弦を押さえず、弓を滑らすだけ)🎻
洪水の場面では、マグカップを楽器にして叩くところがあり、ステージ上でマグカップが吊るされていたのも面白かったです。
ノアの方舟は、繰り返し悪事ばかりを起こす人間に怒った神様が、洪水を起こして人間を滅ぼそうとすることから始まります。
今の不安な世の中や世界で繰り広げられる悲惨な現状に目を覆いたくなる様なことが続いていますが、この作品で重なり思うところがありました。
終盤、神様の「私はもう洪水は起こさない。その契約の印として虹を掛けよう」という言葉がありました。

とにかく一日も早く平和な世の中になります様に🕊
虹のかかった空を見る度にこのことを思い出したいと思います🌈
吉田和夏