皆様こんにちは、大野 隆です。 昨日の相模大野公演を終え、今日は暗譜などをして過ごしておりました。 おかげさまで昨日はフルメンバーで臨むことが出来たことに、心より感謝申し上げます。 配信コンサート用の譜面を用意するついでに、これまで溜まっていた楽譜の整理もしていたのですが、懐かしい楽譜なども出てくると、ついそれを見入ってしまいます。 学生時代に、オペラコースの授業で初めてまるまる1本のオペラに参加した楽譜が出てきました。
モーツァルトと共に並び称される18世紀の作曲家、チマローザの「秘密の結婚」という作品ですが、それまで音大で勉強していたのは、オペラのアリアだけとか、歌曲などでしたので初めて分厚い譜面を目の当たりにしたときに怖気づいたのを良く覚えています。
当時、師匠にどんなに難しい楽譜も、200回通せば覚えることができる。それからが本当の勉強だゾ！頑張れ！と励ましていただきました。
電車に乗っている時、夜ランニングや散歩をしながら、お風呂に入っている時までひたすらぶつぶつ、、、
実際に200回以上通した後、さて覚えられたかなと楽譜を外してみると、、、これが全然覚えていないんです(^^;
そこからまた何百回も通してようやく覚えることができました^ ^
おかげで楽譜はボロボロ、背表紙はガムテープで補強してあります💧
ご指導くださった先生にはかなりのご迷惑をおかけしましたが、厳しく指導していただきながら、本番を終えた時は感無量でした^ ^
当時はとにかく必死で、楽しむといった余裕はありませんでしたが、「あの頃があって今があるんだなぁ、、、」
と、しばし初心に帰る時間となりました。
これは、その時の写真です。
バスという声種は、悪党、変わり者、詐欺師などが多く^_^;
この時は頑固なお父さんといった役どころでした。
